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塗り壁をビニールクロスの上から施工
リフォームで漆喰や珪藻土などの、塗り壁を希望される方が増えています。
「ビニールクロスの上から塗り壁にできますか?」
この様な質問を良く受けるので、書いてみました。
ビニールクロスの上から塗り壁
こんにちは。西東京市で自然素材の家造り、真柄工務店代表の眞柄です。
リフォームで漆喰や珪藻土にリフォームする場合、
現在のビニールクロスはどうするのか?
コスト重視をするのなら、剥がさずに
ビニールクロスの上から、塗り壁を
塗るのをお勧めします。
現在貼ってあるクロスの状態にもよりますが、ビニールクロス上から塗った方が
コストが、かかりません。
クロスを剥がしてしまうと、どうしてお金がかかるのでしょうか?
理由は3つあります。
- 1. ビニールクロスを剥がす手間代金がかかります
- 2. 剥がしたビニールクロスの処分費が掛かります
- 3. ここが一番お金がかかるポイントです。
ビニールクロスは接着剤で貼られています。
剥がすと接着の強い部分は下地の石膏ボードにビニールクロスの裏紙が残ってしまいます。
この裏紙が、塗り壁の水分で起き上がってしまうので
仕上げがきれいになりませんから、下塗りをしなければなりません。
下塗りをして、紙が浮いて来たら、除去して、また下塗りをして紙が浮いて来たらまた除去する。
この下塗り作業を2回程度するのでその分費用がかかるのです。
木造住宅の場合は絶対に、ビニールクロスの上から
木造住宅のリフォームの時は、絶対にビニールクロスを剥がさずにその上からの施工をお勧めします。
その理由は、気密が取れていない木造住宅の場合は、ビニールクロスが防湿層の役目をしてくれています。真冬の室内の温かい空気は、温度の低い壁の中に向かって移動します。
壁の中の冷気と触れ合って、結露を起こしてしまいます。
壁の中で起こっている事なので、住んでいる人には分からない所で結露を起こし
構造上重要な、柱や土台を腐らせてしますのです。
ビニールクロスが貼ってあれば、防湿層の役目をして、湿気が壁内に侵入するのを防いでくれますので、結露リスクを減らすことが出来ます。
いかがでしたか?
珪藻土や漆喰をビニールクロスを剥がさずに塗る事が、コストの面や結露リスクを減らす役目を果たしてくれるので、是非既存のビニールクロスは剥がさずに施工するのがお勧めです。