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屋根断熱と天井断熱のメリットデメリット
2018年最初の上棟が先日行われました。
お施主様が生まれ育ったご実家を、お父様と同居する為に、息子さんがお建て替えを決意されました。
前面道路が私道のために道路の申請で、2ヵ月以上遅れてしまいましたが、何とか上棟できました。
今日は上棟とは関係ないですが、屋根断熱か天井断熱の
メリットデメリットについて書きたいと思います。
こんにちは。西東京市でW断熱+自然素材の家造り、真柄工務店代表の眞柄です。
屋根断熱と天井断熱の違いについて、下の図を見ていただければ分かると思いますが、
断熱材をどの位置に入れるかの違いです。
天井断熱は天井の上に断熱材を入れて、屋根断熱は屋根のすぐ下の入れる方法です。
住宅の熱の出入りの約15%が屋根に通じた部分で起きていますので、
真夏の屋根裏では50度以上の温度のなり、
冬は暖房がどんどん逃げていく事になりますので、
住宅の温熱環境にとっても重要な部分になります。
天井断熱のメリットデメリット?
天井断熱は木造住宅で一般的によく使われている方法です。
一般的にはグラスウールやロックウールと言う断熱材が使われます。
天井断熱の一番のメリットは、屋根断熱に比べて断熱コストを抑えることが出来る事と
断熱材の厚さを容易に増やすことが出来る点です。
また、冷暖房の対象容積を抑えることが出来るので、冷暖房にかかる電気代も抑えることができます。
それでは、デメリットは何でしょうか?
天井断熱のデメリットは小屋裏空間利用に制限が出来ます。
例えば2階リビングの吹き抜け天井にするなどが難しくなります。
又真夏の暑い空気を逃がしたり、真冬の結露対策など通気と換気を
しっかりと対策を行うことが大切になります。
屋根断熱のメリットデメリット
屋根断熱の一番のメリットは屋根裏空間が室内と同じ環境になりますので、
屋根裏の空間を利用しやすくなります。
ロフトや吹き抜けの斜め天井などデザイン的に変化もつけやすくなります。
屋根断熱をするときには、断熱材の外側に通気層を設けて、
空気が屋根の棟(屋根の頂点)から排出されるようにするのが一般的です。
この通気層があるために、天井断熱の様に2階の天井からの輻射熱の影響を受けにくくなります。
それでは、屋根断熱のデメリットは何でしょうか?
屋根断熱のデメリットは、やはり断熱材にかかるコストです。
天井より屋根の面積が広くなったり、施工も手間がかかるので、
どうしてもコストUPの傾向になります。
又、冷暖房の対象容積も増えるので、冷暖房にかかる電気代がかかります。
いかがでしたか?
天井断熱と屋根断熱のメリットデメリットを、話ししましたがお分かりになったでしょうか。
何方が良い悪いは無いのですが、大きく分けて選択の分かれ目は
小屋裏空間を利用するかしないかによって、変わってきます。
何方を選択しても快適な空間を望むのでしたら、最低でも200mm以上の断熱材の厚さは必要です。