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耐力面材の選び方

桜が開花して春真っ盛りですね。
入学式に向かう親子連れを見ると、何だか心が和みます。
今日は、耐震性を高める為に張る耐力面材のお話です

こんにちは。西東京市で自然素材の家造り、真柄工務店代表の眞柄です。
耐力面材と言ってもピンとこない方もいらっしゃると思いますので、
下の写真を見てください。

よく建築中に見かける外壁を仕上げる前に、張ってあるものです。
この耐力面材にも様々な種類があります。

そこで、どんな耐力面材を選ぶと家のために良いのでしょうか?
私は選ぶ基準に透湿抵抗値を見ます。

透湿抵抗値は簡単に言うと、湿気が逃げやすいか?
閉じ込めてしまうか?の目安になる数字です。

数字が低いほど湿気を逃げやすくするのです。ちなみに、画像の面材はOSBです。

何故湿気が逃げやすいか逃げにくいかが目安にするのか?
それは、殆どの家は通気工法と呼ばれる工法を取っています。
外壁の裏側に空気が流れる様になっているのです。
通気工法は、壁の中の湿気を通気層を利用して外に排出するものです。
しかし、通気層に行く前にあるのが耐力面材と呼ばれる部分です。

この耐力面材が湿気を逃げにくいものだと壁の中に湿気を
閉じ込めてしまうので、通気工法をする意味がなくなってしまいます。

合わせて防湿気密シートを、室内側の石膏ボードの裏側に入れる事が大事になってきます。
防湿気密シートを張ることで室内に入り込む湿気を減らせます。
特にグラスウール断熱材においては、気密防湿シートは絶対に必要です。

ただ、決められた間隔で釘を打てばいい?

耐力面材には決められた釘の種類、釘の間隔があります。
それは、きちんとした耐力壁の性能を出すために試験をして認定を受けているからです。
ですが、この釘は機械で打っていくのですが、大工さんによっては、
ただ釘を打てばよいと思っている大工さんも沢山います。
写真のように、釘が材料にめり込みすぎてしまったりします。
これは機械の釘の浮き沈み調整を怠っているからです。
これでは、きちんとした性能は出にくい状態になってしまいます。

耐力面材の選び方についてお話しましたが、いかがでしたか?
耐力面材にも様々な種類がありますが、値段が安いく使いやすい材料は、
一気に壁内結露の可能性が高まります、壁内結露は住んでいる人には分かりません。
壁内結露を起こせば、大事な構造体を腐らせてしまい、
シロアリの被害にあう確率が格段に高まり耐震性は無くなってしまいます。