- 代表ブログ
新事務所工事が始まりました!
上棟、お引き渡しが続きブログを更新するのが、久しぶりになってしまいました。
今月も完成見学会を開催させていただきました。
悪天候の中、沢山の方々にご来場いただきまして誠にありがとうございます。
見学会でも熊本地震の写真を展示させていただきましたが、しっかりと構造計算された建物に被害はありませんでした。
今日は構造計算された基礎とそうでない基礎の違いについてお話をしたいと思います。
ベタ基礎耐圧盤だから大丈夫??
こんにちは。西東京市で自然素材の家造り、真柄工務店代表の眞柄です。
いよいよ新事務所の基礎工事が始まりました。小さい事務所ですが、移転できるのが楽しみです。事務所の工事ですが、しっかりと構造計算をして耐震等級3仕様です。
皆さんベタ基礎耐圧盤なら安心安全だと思っていませんか?また、「ベタ基礎耐圧盤だから安心ですよ」と言われているかもしれません。
上の写真の鉄筋と下の基礎の鉄筋状況を見てどちらが丈夫に見えますか?
よく違いが分からないですが、何となく上の基礎の鉄筋が丈夫に見えるのではないでしょうか?
では、具体的にどこが違うのでしょうか?
その前に木造も鉄筋コンクリート造も、柱と梁で構成されています。
言葉より写真が分かり易いですね
青い矢印が、構造の柱とすると赤い矢印は梁になります。
この梁は地中梁と呼ばれています。
青い矢印の方向から、建物の荷重を集中的に受けるので
しっかりと梁を入れて荷重に耐える様に梁を入れるのです。
2番目の写真の基礎を見てみましょう。
赤い矢印には、全く梁らしきものは見当たりません。
この様な基礎だと、耐圧盤に集中的に荷重がかかります。
いかがでしたか?
構造計算をしっかりとした基礎とそうでない基礎の違いのお話をしました。
構造計算は、水平荷重(地震、台風)鉛直荷重(建物の重さ、家具や人の重さ、雪の重さ)
の全てを計算して安全を確かめます。
しかし、2階建て住宅では、壁量計算、N値計算、四分割法で
検討すれば良いだけになっています。
その結果、熊本の地震を見ても構造計算していない建物は
新築でも見事に倒壊してしまいました.
一生に一度の家つくりがこれで良いのでしょうか?