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夏の涼しさは簾から

こんにちは!自然素材を使った木造住宅専門真柄工務店、代表の眞柄 大介です。

夏を快適に住まう為の工夫に、軒の出があります。

伝統的な日本の家屋を見てみると軒の出が90㎝位長く出ています。
これは、夏の暑さを凌ぐための工夫です。

この様に昔の家には、夏の暑さ対策として、他にも窓の上の庇をつけたり、
掃き出し窓の上には、欄間と呼ばれる小さな窓が当たり前の様に付いていました。
この欄間は、天井面に貯まった熱い空気を排出する為にとても効果的でした。

軒の出を長く出すメリットには、
もう一つ理由があります。

軒の出を出すことによって、外壁の汚れにも大きく関係があるのです。
あるデーターによると、軒の出が60㎝ある建物は、地面から1mの所で年間50時間雨がかかり、
軒の出が15㎝では、地面から3m以下の部分に年間100時間外壁が濡れていると言うのです。

雨が直接外壁にかかる事によって、空気中の埃汚れが着き易くなるので
軒の出が無い建物は外壁が汚れやすくなってしまいます。

最近の家は、土地の広さの影響やコストカット、デザインの観点から
この様な昔ながらの工夫は無くなってきています。
特に都内の狭小地では、どうしようもない事です。

高気密高断熱の家でも、夏を快適に過ごすためには、
夏の太陽光による日射対策は重要です。
いくら軒の出があっても、それだけでは夏の日射対策は万全ではありません。

太陽高度が下がってくる8月、9月には軒の出だけでは、
窓からの日射を防ぐことは出来ません。

一番有効な日射対策は、窓の外側で日射遮蔽が有効的です。
日本古来からある、すだれやよしずが一番安価で有効的です。

室内にカーテンやブラインドで日射対策をしてもあまり有効的ではありません。
窓ガラスを通した日射でカーテンが熱せれて、その熱が室内に60%位放射されてしまいます。
平安時代から、続く日本古来からの知恵を取り入れて快適に過ごしましょう。

真柄工務店は、安心自然素材を使い温もりのある家を造る地域密着工務店です。
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