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耐震等級の罠

最近は毎日に信じられないくらいの暑さですね。東京でも40度を超えです。
事務所では、弊社の標準仕様通り屋根はダブル断熱材で245㎜の断熱材が入っていますから、
輻射冷暖房機一台で十分快適です。
最近の私の現場では、ダブル遮熱シートが入っていますので更に快適性が上がっています。
遮熱シートのお話は、近いうちにブログに書きますので、今日は、耐震等級のお話です。

こんにちは。西東京市でW断熱+自然素材の家造り、真柄工務店代表の眞柄です。
今日は気密について、書いてみたいと思います。

耐震のお話は、このブログでも時々していますが、耐震等級をとりましょう!
構造計算が大事ですよ!と何度かお話をしていると思います。
建築基準法では、木造住宅二階建て(4号建築物)は、壁量計算や四分割法など
簡易的な計算を建築士が行っている事になっています。行っている事になっている……⁇
誰も確認をしていないので、分からないのです。
家を建てる時には、建築確認申請が必要になってきます。
この建築確認申請には、耐震性の根拠となる、壁量計算、四分割法、など簡易的な計算根拠を示す書類は提出しないからです。

耐震等級相当は危険

「耐震等級相当」そんな表現をしている会社さんもありますが、耐震等級は審査機関で発行された適合書を持って行政に提出し、
再度審査されて耐震等級のお墨付きを貰う公的なものです。
「耐震等級相当」など勝手に言っている物は自社で耐震ソフトを使って
数字合わせをしているに過ぎないので、安全性は誰も確認していません。

インテグラルHPより抜粋

耐震等級の取り方で安全性は変わる

耐震等級の取り方には2通りあります。
弊社でも行っている許容応力度計算これを構造計算と呼びます。
許容応力度計算で耐震等級を取得するのでしたら、問題はないです。

もう一つのやり方が、性能表示制度の耐震等級計算です。
この耐震等級計算では、準耐力壁も計算に入れ込む事が出来るため意外と簡単に
耐震等級2をクリアできてしまうのです。
例えば必要壁量10m存在壁量10mこれは10m÷10m=1
耐震等級1になります。所が性能表示制度では、腰壁などの準耐力壁を含めても良いことになっているので
腰壁が2.5mあれば12.5m÷10m=1.25 建築基準法の1.25倍ですから、耐震等級2です。

準耐力壁は余力で残す

性能表示の耐震等級計算の仕方が悪いのではなくて、計算する側の意識の問題です。
準耐力壁は余力で残し、耐力壁を10mから12..5mに増やして12.5m÷10m=1.25
プラス準耐力壁と準耐力壁を含めて1.25にした建物は全く地震に対して違います。
これは、家を建てるお客様には、全く分からないお話ですので、造る側の問題です。
耐力壁を増やすことは建築コストにも影響があるために、コストをかけないで準耐力壁を取り入れてしまう一面もあるようです。

いかがでしたか?

同じ耐震等級を取る方法でも、違うルートがありその使い方で同じ耐震等級でも
全く地震に対して強さが違います。建築を依頼する際は構造計算していますか?
と質問するのではなく、許容応力度計算をしていますか?と聞いてみてください。